2017 / 05
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 私は目を疑った。
 目を覚ますと私を見下ろすように小さな少年がいた。
 艶のある黒髪に異国とのハーフを思わす銀の瞳。尚且つ、まだ年端も生きてはいないだろうと言えるのに見目麗しい少年。
 もしかすれば、髪を伸ばしているから少女とも捉えられるが、それはないと。

「貴方は誰でしょうか?」

 私は少年に話し掛けた。だが少年は私をただ見下ろすのみ。
 どうしたのだろうと自身を見やる。と。
「……そうでした」

 私はシーツ以外に肌を隠すものがなかった。服を着ていないのだ。

「露出狂?」
「断じて違いますが、私がこのような格好をしている時点で無理な話しですけど」

 そう。私が反論したところで現場を見られては何も返す言葉がない。
 ですが、何度でも言いましょう。
 断じて露出狂、痴女、変態などの意味を持つ人間ではないと。
 私は自分に言い聞かせて、少年を見返す。だけど、少年は苦い笑みを浮かべて返す。

「いいや、貴女がそう言うなら僕は信じるよ。だって貴女は灼燿なのでしょ?」
「灼燿、ですか? それに貴方は信じるのですか? こんな格好の私を……」
「うん。別にしたくてそんな格好な訳じゃないんでしょ?」
「はい。目を覚ました時にはもうこのような格好でしたね」
「なら僕は信じるよ。それと、寒いでしょ? これを着ると良いよ」

 少年はそう言ってどこからともなく洋服を出した。母親の服と言ってますが、どう言った手品でしょう?
 私はとりあえずその好意に甘え、服を手に取り着替え始める。
 ん……。どうして後ろを向くのでしょうか?
 彼は私が着替えを始めると顔を背けた。……なるほど。恥ずかしいんですね。
 私の姿はシーツを払うと全裸。小さな少年と言えど女性の裸には目を背けたくなるのでしょう。洋服を着つつそう納得した。
 ですが、恥ずかしがらなくても良いのに。私は初な少年にクスッと笑みを零した。
 その後はスムーズに着替えて行き、最後にズボンを穿き終える。

「んー。少し緩いですが大丈夫でしょう。えーと、着替え終えました」

 私は少年に呼びかけた。
 少年は桜の木を見上げるのを止め、こちらに向き合ってくる。

「あれ? 早かったね」
「そうですかね? それで貴方は一体ですか? 此処に来たのは……」
「君を迎えに来た。ただそれだけ――」
「……どういうことですか?」

 私は眉を潜め少年の目を見つめる。すると、私とともにあった古びた本が少年の脇にある。

「君が灼燿で僕が銀灰だから」
「銀灰……だから」
「そう。久しぶりだね、灼燿」
「銀灰?……ぐっ」

 頭が痛い。どうしてなの。
 銀灰。その名が頭を掻き回す……。
 これは……あの人が……あの少年が。昔から知っている、我が――

「じゃあ僕は消えるよ」
「まっ!」
「僕は昔の、前世の僕とは全く違う。だけど、僕に力を貸してやってくれ」
「銀灰……」
「灼燿。君は君の道を、そして、新たな主であるこの子を――」
「我が主……」

 少年は電源が落ちたかのように意識を失う。私は倒れる少年を抱き止め、横にさせた。当然、地べたは痛いため膝に乗せましたけどね。そして、髪を優しく撫でる。

「……我が主。よく似ています。ですが今回は少し違うのですね。――全てを消して新たな生を受け入れた」

 スヤスヤと吐息を立てる少年を見つめながら呟く。

「灼燿。我ら一同をどこまでも共に……」
 灼燿と改めた少女は少年が目を覚ますまでずっと、少年を見つめながら優しげで、哀愁が漂う歌を唱う。
 最後にこの曲を歌ったのはあの頃――

 銀灰が全てに絶望する数日前の晩のことだった。しかし、今語ることはない。
 この世界で幸福を新たな小さき主――

 To be continued....
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 ――三年前の暑い夏

 私は桜の木を前に目を覚ましました。
 周りを見渡せば、生い茂った森。天蓋は|常闇(とこやみ)が広がり星が点々と輝く。丸い月が夜光を持って地上を照らす。

 はて?
 どうして私は寝ていたのでしょう……

 私は自問する。
 というより記憶が曖昧である。
 記憶が掠めるのは銀灰の髪を靡かし、戦場を駆けたひとりの青年の姿。
 その勇士は凄まじく、他を圧倒してきた。だが、たったひとりの少女を貫かれ、青年は絶望の|淵(ふち)に身を落とす。

 この記憶は……。
 何でしょう。哀しすぎて、胸が張り裂けそうで、どこまでも続く苦痛。

 ですが。
 今はこの記憶が何なのかは後回しです。現状把握に努めなければ――

 私は自分の体を見回した。
 ……うん?
 何でしょうか、私は。
 ……どこの露出痴態者ですか!!!

 体を見てひとり絶叫した。
 それは誰にも聞かれることなく月が優しく少女を見据え、夜空に消えた。

 私は気を落ち着かせるために息を整える。そして、もう一度体を見回した。

 夢、とはいきませんか?
 これはフィクション。もしくはドッキリとは誰も。……いえ。人の気配がないのですからそれはありえませんか。

 私はため息をひとつ吐き、夜空を見据えた。星に願いを込めて懇願する。

 どうか、どうか……。
 これが夢でありますように――と。

 すると、私の側に一冊の古びた本と日記があった。

 本はひとまず置いて置きましょう。

 私は古びた本を捨て置き、日記を見て書き綴る。……現状と感情の高ぶりを。


 ――拝啓 どこかのお馬鹿様

 私の名前はフォロゥ。
 今日綴ったことは真実であり嘘は何もありはしない。現在私は――

 純白のシーツを羽織る形で、何も身に付けておりません。
 ……はい。シーツを除けば何も纏わず生まれたままの姿……全裸です。

 これを読んだ貴方。
 欲情と歓喜に満ち足りた貴方。
 夜の……(自主規制です♪)

 ――――――――潰しますよ♪


 私はそう綴ると最後、もうどうでも良いと日記を置きました。

 というより日記はどこから?

 と、私は新たに疑問を感じましたが、やはり気にしては負けだと言い聞かせ、寝ることにしました。

 願わくば朝陽を迎えて目を覚ましても、誰にも見つからないことを祈って……。

 ですが、世界(かみ)はそんな些細な言葉も裏切りで返す。

 次に目を覚ますと私の視界に艶のある黒髪を背もとまで流し束ねた、洗練された綺麗な銀の瞳を持つ少年が私を見下ろしていた。

 To be continued...

久しぶりのブログ投稿ですが早速短編を上げていこうと思います。
一応私が執筆中の小説の過去編・番外編の域にある小説です。

忘却の魔法使い

こちらがマイページで小説名は忘却の魔法使いとなります。
もしよければ読んでください。感想を頂ければ更に嬉しいです♪

はじめましての人も、はじめましてでない方もこんばんは!
ここでは夕焼けに咲く花の管理人天宮翔の事を色々と知っていただこうという元に、自分の事を書かせていただいてます。
どんな人物が書いているか分かっていただければと思い作成させていただきました。

【管理人】

名前:天宮翔


時間が有ればその時間を有意義に使うため趣味の執筆やゲームをやっています。
読書もしますよ。……漫画やノベルを読みます(笑)
最近ではネットサーフィンが私の中では主流ですね。

20代で九州男児。基本めんどくさがりやです。
ただ興味があるものには何時までもぼっとーしてしまう性格なんで自分でも良くわかりません(汗)
PCゲームが好きな方、小説を執筆してる方、自慢できる趣味をお持ちの方、声を掛けてください。

【好きな声優】

保志総一朗さんの桜井智樹。
緑川光さんの棗恭介が好きですね。
……敢えて男性の声優さんを上げましたが女性の声優さんも大好きですよ(笑)

・保志総一朗さん
・緑川光さん
・神奈 延年さん
・民安ともえさん
・風音さん
・鈴田美夜子さん
・田村ゆかりさん
・水樹奈々さん

【好きなメーカー】

・しゃんぐりら
・あかべぇそふとつぅ
・August
・Rosebleu

基本的に欲しいと思ったら買いますから特に挙げるならと。
最近は未完成品ながら期待しているfortissimo//Akkord:Bsusvierの続編だったりします。里村紅葉可愛いよ♪

【嫁とか属性とか】

里村紅葉 fortissimo//Akkord:Bsusvier
月代さくら リザイン

同人ゲーム【リザイン】のさくらには切実なる愛を。
紅葉には無償の愛を提供したい所存です!(笑)
ぶっちゃけどんなキャラもいけますね。だけど、反りが合わないキャラは勘弁願います(苦笑)

【好きな音楽】

基本的に気に入ったらどんな曲でも聴きますね。

・fripSide 『fortissimo-the ultimate crisis-』
・妖精帝國 『Asgard』 『keep existing』
・yozuca* 『柔らかな桜光』
・水樹奈々 ほとんど好きですね♪

あれ? 挙げてたらfortissimo//Akkord:Bsusvierの音楽ばかりに(汗)

【好きな本】

多すぎてわかりません!(土下座)

<ライトノベル>
・生徒会の一存シリーズ
・IS<インフィニット・ストラトス>
・ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!
・バカとテストと召喚獣

<コミック>
・そらのおとしもの(ダントツで!)
・魔法少女リリカルなのはViVid
・魔法少女リリカルなのはForce
・ハヤテのごとく!
・おまもりひまり

【趣味】

腐ってますね……(あれれ?)
普通とは何? これが原住民の普通です(あっれれ~!?)

・PCゲーム(ほぼエロゲー専門)
・ネットゲーム
・読書全般
・アニメ
・小説の執筆

【リンク】

リンクフリーです、相互リンク様も大歓迎です。
お誘い、お話などはコメントをどうぞ。
それだけですごく喜び、歓喜します(笑)

【最後に】

長々と読んでいただきありがとうございました!
本格的なブログなんて生まれて初めてなのでお見苦しいところもあったかもしれません。
とりあえず、ちょこちょこ更新していければ~と思っています。
何か疑問や思ったことありましたらコメントをお願いしま~す。


天宮翔

Author:天宮翔
星座:牡羊座
趣味:テニス/読書
特技:習字/書道/写真を撮ること
好きな食べ物:ペスカトーレ
嫌いな食べ物:紅生姜
好きな学科:国語/公民

初めましての方は初めまして。私の小説を読んだことがある方はどうぞいらっしゃいました。
天宮翔です。もしくは天翔です。
此処では不定期ですが短編小説を書き下ろしていこうと思っています。他にもアニメやゲームその他諸々を語っていこうと思います。

【アドレス】
eternalwhitefreedom☆yahoo.co.jp
アドレスは☆を@にしてお使いください。
相互リンクしてくださる方は、各記事のコメント欄or上記のアドレスに申請してください。雑談のお誘いなどにもお使いください。

【ホームページ】
天地創造―君と歩む新たな世界―

【投稿小説】
忘却の魔法使い

【随時応援中!】
夕焼けに咲く花では里村紅葉並びにfortissimo//Akkord:Bsusvierを応援しています!




夕焼けに咲く花では月代さくら並びにリザインを応援しています!

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